田中です。
試合が上手くいかなかった時、「悔しい」と言う事があると思いますが、見ていて「本当に悔しいのかなぁ」と思う事があります。
1つ目はプレー中のパフォーマンス、特にフットワーク…というか「がむしゃらに」ボールを追いかけていない時。これは試合だけではないのですが、走ったら取れるのに走らない人が一定数います。これを繰り返すと「走らない癖」がついてしまいます。試合で結果を出したい人はそうなっていないか見直しましょう。
2つ目はそれを解決する為に練習を何時間やりましたではなくて、このショットが出来るようになる為にどんな練習をして来たかが大切で、漫然と練習していては全く改善されません。練習で入る確率が悪いショット、コースはやっぱり試合でも入りません。自分の「今」を把握することも必要だと思いますよ。
そして3つ目は「シビアなフィードバックを受けたかどうか」上手く結果が出なかった時、自分に優しいアドバイスをくれる意見は必要ないと思います。厳しくいうと敗戦を受け入れる意識がないから優しく、頑張ったね的なフィードバックをもらい、慰めてもらっている間は進歩はしないと思います。
佐藤先生の書籍「テニスの心理学」では「口では変わりたいといいながら改善しない人の特徴は表面上は素直に聞いているものの、結局自分の意見を変えない。安定した自分の世界から出ようとしない。人間は無意識に自分の居心地の良い場所を求めて、そこにいたがり、そこから出るのが怖い、嫌だと拒む。現実を正しく検討する能力が欠けているから今のままでは上にいけない」と言っておられます。
自分の考え方や立ち位置を変える努力をするしかないですね。それを決めるのも自分自身。どんなに一生懸命やってもパフォーマンスには波があり一定ではないですよね。メチャクチャしんどい事ですが一歩進みたい方はトライしてみてはいかがでしょうか。